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ひょうご地域創生フェス「カケルDAY」に出場して

2025年8月30日(土)に神戸市のKIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)で開催されたひょうご地域創生フェス「カケルDAY」に出場しました。
素晴らしいイベントだったため、来年も開催されることを祈ってレポートを書きます。

それは最高の「発射台」だった

以前に投稿した「ひょうご地域創生コラボレーションプロジェクト」へのエントリーが始まりでした。

3月のプレエントリーに始まり、実現したいコトを文字にしたアイデアシートの作り込み、本番用のポスター制作まで、約5か月間にわたって自分のビジョンを洗練し、「兵庫県」という共同体の中から共感できる同志を見つけ、本番の「カケルDAY」で実現したいアイデアを発表する(発射台に立つ)場を頂きました。

ビジネスグランプリとも地域創生に寄せたそれともちょっと違う。

もちろんビジネス視点が無いわけではなく(むしろ基本となる前提なのだが)、それ以上に兵庫県の地域を愛するアツい人達の想いが前面に出て、一緒に祭を創り上げたような感覚でした。

僕は兵庫の五国(摂津、淡路、播磨、丹波、但馬)のそれぞれの地域で、僕のように地域を深掘りするツアーやイベントを主催しているプレイヤー同士が連携し、お互いの地域と事業の魅力と課題を知ることで、自分の地域に来てくれた旅行者の方に他の地域+プレイヤーを紹介したり、地域間でコラボレーションしてツアーを組んだりできる仕組みを作りたいと考え、そのアイデアをポスター展示とパネルディスカッションで発表しました(アイデアの詳細はどこかのタイミングで投稿します)。

なぜこのようなアイデアを考えたかと言うと、一緒にそれを実現できそうなプレイヤーの皆さんが県内の各地から集まっており、この機会を活かさない手はないと思ったからです。

ポスター発表のブースにて

主役は地域で活動するプレイヤー達

僕が感じたこの地域創生フェスの魅力のひとつは、主役が「地域のプレイヤー」という点。

こういう言い方をすると失礼に当たるかもしれませんが、出会う人、出会う人が、ほぼ名前を聞いたことのない人ばかりでした(もちろん僕もそう思われている一人です)。

これまで色んなイベントに参加してきましたが、その業界の第一線で活躍する著名な方やインフルエンサーが登壇するパターンが多いと感じています。
僕はイベントの企画にも携わったことがあるので分かるのですが、それはそうする方がイベントの格が上がって集客につなげやすいからです。

でも、僕はそういったイベントに参加するたびに、「インプットにしかなっていない」と、どこか満足できずにいました。

ところが、です。
地域創生フェスでは、地域で、現場で、色んな活動をしている人達こそが主役で、そんな人達がポスター発表、ブース出展、パネルディスカッション、プレゼンテーションなどを通じて想いとアイデアを「アウトプット」しまくったのです。

加西市の知人と僕の家族も一般参加で来場してくれたのですが、「想像以上に楽しかった」と感想をもらいました。
そう、何より最高に楽しかったのです。出場者の僕自身も。

某CMをパクリますが、「こんなイベント、他にないだろ?」と言いたいです(笑)

パネルディスカッションの様子

ビジネスマッチングイベント×学会の地域創生版みたい

地域創生フェス「カケルDAY」って一言で言うならどんなイベント?と問われたら、そのように僕は答えるかもしれません。

学会に参加したことのある方はピンとくると思いますが、出場者同士の懇親会、基調講演、ポスター発表、ブース出展、パネルディスカッション、プレゼンテーションで構成されるプログラムというのは、まさに学会なんですよね。
そして、ポスターやプレゼン内容に興味を持ってくれた人が話かけに来てくれて名刺を交換するし、自分が話したいと思った発表者の所へ行って名刺を交換もする、ビジネスマッチングの場でもありました。

事務局のサポートが手厚すぎてビビった

なぜこんなに大成功の楽しいイベントになったのかと、出場者視点で振り返ってみたのですが、以下の要因が大きかったのではないかと僕自身は分析しています。

  • ゴール(地域創生フェスで発表する)が明確で、ゴールまでのプロセス設計(カスタマージャーニー含む)も超絶秀逸だった
  • そのプロセスにおいて、オンラインゆえの「早くあの人に会って話したい!」が熟成され、本番のリアルイベントでそれが爆発した
  • スタート早々にエントリーメンバーの自己紹介サイト(選手名鑑のページが増えていくようなワクワク感)とグループLINEが開設され、期待感が醸成された(そして期待が裏切られなかった)

以上の全ての基盤には事務局の皆様の手厚いサポートがあります。

本番当日の準備も相当に大変だったことだろうと容易に察することができるのですが、それと並行する形での出場者がアイデアを形にするまでの伴走支援(オンラインとリアルでの壁打ち、グラレコによるビジュアル化、LINEやメールで届く相談への丁寧な対応などなど・・・)が手厚く、とてもじゃないですがここだけでは書ききれません。
(このあたりのことは、プロのライターさんが記事にして下さっていますので是非ご一読ください)

本当にありがとうございました。

ちなみに、事務局を担って下さったのは兵庫県庁と「株式会社神戸デザインデンター」の皆様です。

アイデアシート完成前のミートアップ in 但馬(豊岡)にて

兵庫県で地域創生を志すなら出るべし

今年が初めての開催であり、兵庫県としても、事務局の皆様にとっても、どうなるかわからない不安があったかと思います。
ですが、少なくとも僕は大成功のイベントだったと思います。

僕のような旅行業においては駆け出しの人間が、舞台に立って想いを伝えるチャンスを頂くことができました。
冒頭に「発射台」と書きましたが、これから何かを始めようというフェーズにいる人が地域創生の想いをロジカルに形にして発信できる登竜門とも言えるかもしれません。

きっと、来年も開催されると僕は信じていますが、もし開催されたら迷わずエントリーすることをオススメします!